◆語り芝居「面白きこともなき世を面白く 野村望東尼・想」


 〜長州の志士高杉晋作と筑前の歌人野村望東尼〜 
 平成28年11月26日、幕末の風雲児・高杉晋作と血気盛んな勤王の志士たちが母のように慕った勤皇の歌人・野村望東尼にスポットを当て、彼らを取り巻く人々を通じ、幕末を生きた人々の心情を岩城朋子さんの言霊に乗せて皆さんにお届けしました。
 高杉晋作は、今年4月14日に150回忌を迎えました。同じく11月6日には、野村望東尼も150回忌を迎えています。


  最初に菜香亭館長より来館の皆様にご挨拶がありました。



  亀田真砂子さんのナビゲート。高杉晋作が元治元年(1864年)11月、筑前の平生山荘、野村望東尼の元を訪れた経緯から倒幕へと向かった説明がありました。
 一方、勤王の志士らをかくまった野村望東尼は、姫島へ流刑。その後高杉晋作の手配により救出され、看病の後最期を看取ります。
 


 一人15役を演じ分けた岩城朋子さん。その迫真に迫るお芝居に会場は、幕末期に引き込まれました。
登場人物は、高杉晋作、野村望東尼、吉田松陰、久坂玄瑞、伊藤俊輔、山田市之允、赤根武人、中村円太、藤四郎、高杉雅、おうの、他



 坂本千代さん制作の素晴らしい衣装の紹介がありました。岩城さんの衣装は、裾模様に高杉晋作をイメージした梅の花が施され、袖には言伝をイメージした文箱が描かれたものでした。
 また、亀田さんの着物には紅葉を背景にした東行庵が描かれた素晴らしいものでした。



 『高杉晋作と野村望東尼』 
 『野村望東尼と姫島』
 が上映されました。



 ◎面白きこともなき世を面白く 棲みなすものは心なりけり
(画像は高杉晋作がわずか10日間野村望東尼に匿われた平尾山荘)

 
 ご覧いただき、ありがとうございました。 職員一同心よりお礼申し上げます。