
◆「寺内正毅 掛軸 扁額 お披露目式」開催
これまで山口市菜香亭には、料亭「菜香亭」を利用され、料亭のために書かれた地元山口県出身の総理大臣の書が7点展示されていました。
山口県出身の総理大臣は8人いますが、いままで書がなかったのが山口市出身の総理大臣寺内正毅です。
このたび寺内家などから寄贈いただいたことによって新たに寺内正毅の書が加わり、これで8人全員の書をご覧いただけるようになりました。
この寄贈を記念して、平成23年3月24日午後2時より、「寺内正毅 掛軸 扁額 お披露目式」が開催されました。
始めに山口市長の挨拶があり、寄贈の経緯、及び掛軸を寄贈された寺内家と、扁額を寄贈された村井さんへのお礼の言葉が述べられました。
そのあと、寺内家の代理の多々良さん、村井さん、山口市菜香亭の福田礼輔館長、山口商工会議所の齋藤宗房会頭の4名で除幕が行われました。
(画像 左より福田館長、多々良さん、村井さん、齋藤会頭)

次いで、福田館長より、寺内正毅と書の内容についての説明がありました。
扁額の書は、大正4年正月、朝鮮総督のときに書いたもので、元来は哲学者田中玉堂に贈られたものです。
この扁額は現在、ページ一番上の画像のように、大広間に掲げて常設展示しています。(左から伊藤博文、山県有朋、寺内正毅、田中義一の各総理大臣の書)
掛軸は、これも大正4年正月に書かれたもので、七言絶句の漢詩です。意は、京城で新年を迎え、人々が穏やかに治まった世の中を謳歌しているのは天皇陛下のおかげである、というものです。
この掛軸は不定期に大広間床の間に掛けさせていただいています。